should/must/have to/need to/important
should/must/have to/need to/importantは書き手が意見を述べるときに使うものなので、波線を引いておきましょう。
shouldは「〜すべき」、mustとhave toは「〜しなければならない」、need toは「〜する必要がある」、importantは「大切な(だ)」です。
パターンとしては、物語文のまとめでエピソードを踏まえた意見を述べるときによく使用されています。例えば、
“Through the contest, all of us learned that it’s important to do our best.”と本文中に書いてあり問題で、
“Q. 合唱コンクールを通してクラスのみんながどのようなことを学んだと述べていますか。”というのが実際の高校入試で出題されています。
ちなみに上記の文は発言内容なので、この記事の通りに〈 〉で括っておけばすぐに見つけられる文です。しかも接続詞that節の中にありますよね^^
これですんなり解けるようになると長文読解が楽しくなりますので、まずは実践してみましょう!
「時」を表す単語
これは全部意識していたら逆に時間のロスにつながってしまいます。問題を先に見て「時」関係のものがあったら、本文中の「時」を表す単語に丸をつけながら読み進めましょう。
例えば問題を先に見たときに、4択の中に次の2つの文があったとします。
イ Because the elderly woman didn’t like the socks Miyuki showed her, she didn’t buy them on the first day.
エ Miyuki was able to help customers in English on the second day because Kate taught her English.
「on the first day」「on the second day」と時を表す単語があるので、イは1日目の出来事を、エは2日目の出来事を読めばいいと判断できます。
そして、いざ長文を読むときに「on the first day」と「on the second day」に丸をつけておけば、探す時間が省けるというわけです。
他にも、How long〜?で具体的に期間を聞かれている場合などがありますので、先にチェックしておきましょう。これに他の4つのポイントを合わせれば、
長文で高得点を狙うのは苦じゃないです。
ここまで読んでみてなんか長文読解ができそうな気がしてきたそこのあなた、
感情が動いたら即行動ですよ?
この記事を読んでくれたみなさんの良い報告をお待ちしています。
頻出問題のちょっとしたコツ
ここまで長文の読み方について解説してきました。ただ、長文が読めるようになっても頻出問題の解き方を知らないとなかなか結果につながりません。
そこで頻出問題である「語形変化」と「並べ替え」についてちょっとしたコツを紹介します。
語形変化(受動態のコツ)
語形変化というのは、長文中の動詞を適切な形に変えるというものです。動詞の形には、過去形・過去分詞形・ing形・3単現があります。
受動態や現在完了なら過去分詞形、現在(過去)進行形ならing形など文法によって形が決まっていますよね。その中でも、意外に気付きにくいのが“受動態”です。
コツとしては、動詞の目的語があるかないかをチェックするようにしましょう。
でも受動態なんてby〜だけで判断できるんじゃないの?
確かに、受動態で「by+行為者」を最後に付けると勉強した人もいるでしょう。
しかし、受動態はそもそも主語が何だかわからない時に便利な文法なので、byがないこともザラにあります。
それに加えて、主語(行為者)が特定の人を指さない場合はわざわざ言う必要もないので省略されたりもします。そこで「by+行為者」よりも確実な判断方法として動詞の目的語の有無があります。
例えば、“The gate was opened at seven.”という受動態の英文があります。openというのは「〜を開ける」ですから、その直後に何を開けるのかを言う必要がありますよね。
ですので、(主語)opened the gate at seven.というのが元々の文です。
主語が分からないので、代わりに動詞の直後にあるthe gateを主語に持っていき、be動詞+過去分詞に直すことによって受動態の文が完成します。
つまり、移動してしまっているので他動詞の後ろには名詞はないということになります。
be動詞の後ろにある動詞の形を変える場合、動詞が他動詞で後ろに名詞があれば進行形、なければ受動態と判断しましょう。(第4文型を除く)
第4文型は目的語を2つとるので、受動態にしても目的語が
1つ残っちゃうんです。
ちなみに自動詞は元々目的語がないので、be動詞の後ろに入れるなら進行形しかないです。(高校受験レベルなら)
並べ替え
I can’t (will / what / be / our / imagine / lives) like when we’re older.
こういった問題をみなさんは一度は目にしたことがありますよね。
よく見るけど、毎回ちょっと間違えるから苦手かも…
ですが、並べ替え問題にはコツがあるんです。並べ替え問題では、文法ルールからセットを作ってそれを繋げるようにしましょう。
例えば上記の例文だと、まず助動詞の後は動詞の原形ですから、can’tの直後はimagine確定です。imagineは他動詞で「〜を想像する」ですから、後ろには名詞が必要です。
ただし、ourも「私たちの〜」ですから後ろには名詞が必要ですよね。そう考えると、our livesで「私たちの生活」というセットが作れます。
そしてwhatが文の途中にあるということは間接疑問文の可能性が高いので、what +主語+動詞という語順になるはずです。
ここで主語になれるのは先ほど作ったour livesで、残りの選択肢がwillとbeなので、what our lives will beというセットが作れます。
whatからbeまでが1つの名詞として働くので、答えはimagine what our lives will beとなります。
このように、文法上のルールに従って小さなセットを作ってしまい、後でそれらを繋げるようにすると段々と答えが見えてきます。
ですので、まだ文法が定着していない人はまずは何よりも文法を勉強して定着させてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
長文読解が得意な人は、何も印をつけなくともスラスラ読めてしまうかもしれません。ですが、少しでも苦手意識があるなら今回紹介したポイント通りに読解練習をしましょう。
もう一度、本記事の内容をまとめます。
長文読解で重要な5つのコツ
- 会話文や物語文では、「誰が」「どんなことを」を意識しよう。
主語の下にS、発言内容は〈 〉で括ってみよう。 - 接続詞thatが作る節は問題の答えの根拠になりやすいので、必ずチェック。
上記と同じく主語の下にS、that節を〈 〉で括ってみよう。 - 接続詞soは前が理由、後ろが結果といった因果関係を表しているので、必ずチェック。
接続詞soの下に“→”を書いておくと良い。理由→結果という意味で。 - should/must/have to/need to/importantは書き手の意見を表すので、必ずチェック。
上記の単語に波線を引いておくと良い。 - 問題を先に見て「時」関係のものがあったら、本文中の「時」を表す単語をチェック。
「時」を表す単語には丸をつけておくと良い。
頻出問題のちょっとしたコツ
- 動詞の「語形変化」問題でbe動詞の後ろの場合、動詞の目的語をチェック。
変形する動詞が他動詞で後ろに目的語があれば進行形、なければ受動態。
※第4文型を除く。 - 「並べ替え」問題では、文法ルールからセットを作ってそれを繋げるようにしよう。
「助動詞の後は動詞の原形」「他動詞の後ろは目的語が来る」など。
これら全てが定着するまでひたすら練習(アウトプット)しましょう。この記事を読んだ(インプット)だけでは効果はありません。
まぁ、騙されたと思って1回やってみてください、変わりますから。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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